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2006年式
TDCARS TD2000
車両の細かな状態は
写真毎に説明があります
上部スライドには、
車両の魅力的な写真が50枚ございます
写真をクリックして
説明と共にご覧ください
クラシックスタイルなクルマを
「一切気兼ね無しに
日々乗りこなす夢」・・・
名車「MG-TD」の制作金具・
治具は英国からアメリカ・・・
そしてオーストラリアの夢を経て世界を駆け回った・・・?!
目から鱗の走り・・・
TD2000は日々を一変させる
魅力あふれるスーパークラシック!
光岡自動車が1950年台の英国オープンツーシタースポーツカー「MG-TD」のリプロダクションモデル「TD2000」をマレーシア企業に受注生産、国内輸入販売をするとアナウンスしたのは2004年10月の事でした・・・。
TD2000は、名車MG-TDのクラシカルなエクステリアを軽量FRPで再現し、品格のある上質なインテリアディテールを旧英国式工場製手工業で施工し、更に現代的な走りを実現する為に、エンジンは、あのST202型セリカにも搭載された、トヨタ製の「3S-FE型」2リッターDOHC16バルブ(130ps・18.4kgm)を搭載・・・。軽量なボディを後輪駆動からストイックに押し出すと同時に、安全対策にも余念が無く、フレームはボックス型へと刷新され、ドアにはサイドインパクトビームが組み込まれるなど細やかに配慮・・・。更に前後にドリルドローターを持つベンチレーテッドディスクブレーキが装備されるなど、現代にアップレートされたスペックを併せ持つ、まさにクラシカルな外観からは想像もつかない程センセーショナルな走りを味わえる・・・!ファクトリープロダクションカーです。
正に目から鱗・・・!
これは四の五の言わずに乗ってみるとわかります・・・!
脆弱なレプリカとは一線を画した物作り感は、「正に目から鱗・・・!」です・・・!
英国ライトウエイトの代名詞スーパーセブンに、信頼性の高い国産4気筒DOHCを載せて異次元の走りを実現させる如く、ワクワク感溢れる車が、驚くことに安全性の高いプロダクションカーとして実現した・・・。
まさに「理屈抜きで楽しい・・・」大人のスポーツカーなのです!
クラシックなMG-TDを、
一切気兼ね無しに
日々乗りこなしたい・・・!
オーストリアビジネスマン・
ロス・マーシャル氏の
果てない夢の実現・・・!
2004年から光岡自動車が国内向けデリバリーを開始し、一般的にはマレーシア産と知られているTD-2000ですが、掘り下げるととっても「MG愛と情熱溢れる・・・とある御人」の深い開発ストーリーが見えてきます・・・。
マレーシアで、TD2000の海外向け生産拠点「TDカーズ」が設立されたのは1998年のことですが、実はその12年前・・・1986年にオーストラリアの実業家でカーディラーでもあった、ロス・マーシャル氏が考案したものです。
英国の古典的MGの数々を心から愛したロス・マーシャル氏は、1949年から1953年にかけて約3万台が生産され、第二次大戦後、欧州に駐在した将校達が母国アメリカに持ち帰り、大人気になったMGの中から、特に北米で大きなセールスを記録した1952年型MG-TDをプロジェクトのベースに選び、現代的にアップレートされたリプロダクションカーの制作に意欲を燃やします・・・。
実はその何年も前に、貴重なMG-TDオリジナルの金具・治具類の全ては、アメリカ・オレゴン州の名もない小さな会社へ売却されており、この会社は、シェビーやVWのエンジンを含めたキットカーとしてアメリカ国内でのみ販売していました・・・。
ロス・マーシャル氏は、アメリカに渡りこのメーカーと交渉、ファクトリープロダクションカーとして年間1万2千台を全世界に販売する壮大な計画を立て、故郷オーストラリアにそれらの制作金具・治具類全てを輸入します・・・。
ロス・マーシャル氏の「MG-TDを愛してやまないプロジェクト」はこうしてスタートしたのです・・・。
ロス・マーシャル氏のオーストラリア工場から産み出された「一切気兼ね無しに、日々安全に乗りこなす事のできる現代のMG-TD」は、欧州や北米の一部のエンスージアストには、安全で速い、そしてメンテナンスフリーのクラシックスポーツとして、大好評で受け入れられるものの・・・残念ながら、彼の掲げた年間1万2千台という、とてつもない世界販売台数までは及びませんでした・・・。
そして1998年、彼のオーストラリアの親しい仲間と、マレーシアのビジネスマンのグループが、ロス・マーシャル氏の会社を買収することを決定します。
その時・・・彼らが生産拠点として選択したマレーシアは、1997年のアジア金融危機から立ち直ろうとしていた矢先でした・・・。若く躍動感のある新しい生産拠点に、新しい経営者たちは再び、ロス・マーシャル氏の夢を移動・・・、再び「TD2000」を世界的に販売するビジョンを掲げ、ついに2004年には、光岡自動車が国内ライセンス販売することで、日本のエンスージアストの皆様にも知られる様になったのです。
ロールスロイス・
ベントレー・クラシックポルシェの
数々・・・、クラシックカーコレクター
のオーナー様が
愛してやまない、レプリカの魅力・・・
とは!
今回ご紹介するTD2000、潔いブラックランズのレーシングスクリーンが先ず目を引きます・・・。
全高を低く・・・そしてワイドに・・・!このクルマのクラシックなイメージをより一層アグレッシブに、視覚的にちょっとアブない・・・「魅力的な乗り物」へと昇華し、乗り込んだら最後・・・乗り手を非日常へといとも簡単に誘ってくれる・・・!そんな素敵なアピアランスで私の目の前に佇みます・・・。
オーナー様は、名だたるクランシックカーのコレクター様です。極上のコレクションをガレージに絵画の様に並べて鑑賞される事を楽しまれるとても感性溢れるお方です。TD2000は過去を含めて実に3台所有されるのですが、本物では味わえない・・・「実に気軽な素晴らしい魅力」があるとおっしゃいます・・・!
夏の強い日差しの時間帯の撮影を避けて、取材は早朝から・・・。オーナー様から大変ありがたいことに・・・「堀川さんに執筆してもらうのだから自由に乗ってきて!」とこのTD2000を筆者に委ねて頂くことに・・・!
まだ涼しく、そしてほとんど車の走っていない幹線道路を思いっきり・・・楽しませて頂きました!
ブルックランズのレーシングスクリーン・・・。
スーパーセブンやモーガンではお馴染みのクラシカルなレーシングスクリーン・・・。筆者もかつてスーパーセブンで装着した経験があり、小さなスクリーンですが心情的効果は絶大で、この車においての装着は非日常感満載・・・。理屈抜きにクラシカルなルックスを素敵に演出しています・・・!(※巻末写真49番目参照・・・オリジナルスクリーンや幌はすべて付属します!)
リア・アクスルの真上に座る、アールデコ期古典文法的英国文化着座位置に座ると・・・遥か前方にフロントエンドが存在、あのスーパーセブンやモーガンと同様、振り子を反対にして一番遠いところからステアリング操作する・・・ドライバーがクルマの後から曲がるこの独特の感覚は、大いに健在・・・!実にクラシカルで楽しいものです・・・。
流石に古典的MG-TDと同様のレイアウトは、着座位置も良い意味普通で、前後左右一切死角なし・・・!見切りの良いドライビングポジションから、自由自在にこの古典的アピアランスな車を操る真逆の魅力に溢れています・・・!
華奢で細身のモトリタ・ウッドステアリングの向こう側には、明るいトーンのウオルナットパネルがクルマの質感を高め、MG-TD同様の大きく湾曲を描く、古典的クラッシュパッドの造形が、クラシックな造形のクルマに乗っている・・・そんな重要な事実を思い出させてくれるのです・・・!
クラシックカーには多かれ少なかれ、エンジンスタートに際して何らかの「儀式」が付き物ですが・・・
ありません・・・。
イグニッションキーを捻ると、日本人なら誰でも聞き覚えのあるクランキングが始まり、エンジンスタートします・・・!
少々懐かしさのある、トヨタ製の「3S-FE型」2リッターDOHC16バルブエンジンは、ミッドレンジをブーストした様なエアインテークサウンドを響かせて安定感抜群に回ります・・・。
少々ブリッピングしてみると・・・軽量FRPボディを回転軸の方向に揺らすのがわかる程です!オープンエアでこのTD2000を楽しむには、実に素敵なエキゾーストノートを、丁度良い大人の音量で奏でてくれる・・・。そんな男心くすぐるサウンドを楽しみながら、豊潤な古典的デザインをレーシングスクリーン越しにコクピットから眺めるのはまさに格別です!
そして・・・!
走り出してみると・・・!その時はすぐに・・・やってきます!
1tをゆうに切る軽量FRPボディと、ピークで130psを絞り出す高回転型3S-FE型・2リッターDOHC16バルブエンジン・・・この組み合わせがトヨタのオートマチックトランスミッションを介して、この「造形豊かな古典的車両」を瞬時に・・・!まるでワープするように加速させる様子に「成る程・・・!」と思わずにはいられない事でしょう!きっとこれに乗るすべての人が感じる「成る程・・・!」がTD2000には間違いなくあるのです!
古典的MG-TDを現代的に一切気兼ねなく、速く、安全に、そして自在に走らせるロス・マーシャル氏の果てない夢・・・!
難しい事一切なし!四の五の言わず、理屈抜きで楽しい、とてもクールな味わいがそこにあったのです・・・!
取材後記
「ねっ・・・これ楽しいでしょ!」
車から降りた瞬間オーナー様からかけて頂いたお言葉・・・でした。
本物のポルシェ356を持っていても・・・普段乗りはインターメカニカロードスター、極上MGAがガレージに並んでいても・・・、やっぱり普段乗りはTD2000。そんなオーナー様、夏の暑い日でもエアコンをかけて普通に乗れる、先人達が描いた夢・ロマンを心底受け入れ非日常ライフを楽しまれておられます・・・。
「こんな気軽な楽しさ、クラシックカー好きはもちろん、AT限定の若者にも、クラシックカー未経験の女性にも是非味わって欲しい・・・」との思いで、日々楽しまれておられながらも出品依頼されるのです・・・。
現時点で不具合は無く、写真、動画でご確認いただけるコンディションを維持している車両です、
説明中にも記載しましたが、オリジナルのスクリーンや幌は全て揃っており、ノーマルスクリーンに戻す事ももちろん可能です。またヘッドレストはオーナー様のお好みで外して有りますが、こちらももちろん付属いたします。
「ロス・マーシャル氏が描いた、クラシックスタイルを「一切気兼ね無しに日々乗りこなす夢」。
目から鱗の走り・・・TD2000は乗り手の日常を一変させる、魅力あふれるスーパークラシック・・・!」
そんな思いをご理解いただく方にこそ、引き継いで頂きたい一台です。
▲この大変素晴らしい「2006年式 TD CARS TD2000」は現在、群馬県にあります。
個人間売買のため消費税・諸費用等はかかりませんが、月割自動車税、リサイクル預託金のみご負担をお願い致します。また陸送等は購入者様の方でご手配をお願いいたします。
(お問い合わせに際して)
このページの車両は、車の個人売買の情報サイト「エンスーの杜」に掲載されたものです。エンスーの杜は自動車販売店では無く、広告代理店であり、掲載車両は個人所有の物でオーナー様の依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。
記事内容は筆者が3時間程度の取材時間の中で、オーナー様のコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があり、記事内容に関しても全てエンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。 状態等のコメントもあくまで取材時の状況及び取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき下さい。
掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで購入を前提として検討されている方のみとさせて頂きます。
以上の記事内容は、オーナー様のコメントをもとに作成したものです。整備履歴、修復歴などに関しては、エンスーの杜で裏づけを取ったものではありません。